day4
好きなものを見ている時間が一番大切なのかもしれない。小さい四角を肩を寄せ合って、小さくまとまって観る。飲み物はこういう時炭酸がいい。盛り上がるツボが同じだったり、違ったり。感想を言い合うと、たしかにとなるほどの連続だったり。共有していく時間が好きだ。好きなもの、気になるものが近いことに最大限の喜びを感じる。なんて言えないから画面に集中していると、頬に温かい気配がした。隣を見るとしたり顔のあなたがいた。
day2
晴れた空がピンクになった頃にその麓までしりとりをしながら歩く。大抵の場合「る」だったり「ど」だったりが最後に来る単語を言われて悩む私のターンが長い。そうやってアカデミックなからかわれ方は私は嫌いじゃない。
ここは東京の桜の隠れた名所のとある公園。木の下でチェック柄のレジャーシートを広げ、淹れてきた紅茶とたっぷり具の詰まったサンドイッチを二人で手を合わせて頂く。朝早くにキッチンに並び作ってきた甲斐があったね、とあなたは笑う。どんどんサンドイッチが消えていく中、私はこの人の食べている顔も好きなのだなと実感する。春だからか、あなたがいるからか。とても暖かい。銀のコップの中にピンクが映り込んでた。